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生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

ジクサー150分割日本一周[324]

投稿日:2022年8月12日

関西一周後編 7(2020年6月1日)

丹波の国府めぐり(その2)

出雲大神宮周辺の風景

出雲大神宮周辺の風景

 丹波一宮の出雲大神宮の参拝を終えると、県道25号を北へ。南丹市に入った八木町屋賀に丹波総社の宗(そう)神社がある。ここは丹波の国府所在地だといわれている。

 日本中の国府をめぐっている国府研究家の三輪主彦氏は、ご自身のブログ「みわかずひこ の ブログ」の国府めぐり「丹波国府編」で、次のように推論されている。

 屋賀には国府の小字がある。その周辺には「国府」という苗字の人が多く住んでいるようだ。大欅のすぐ脇にある安楽寺に入ってみたら、山門再建の際の寄付名簿の石碑があった。国府さんが大変多いことに気が付いた。このあたりが国府の位置だったのだろう。

 地名の国府と人名の国府を結びつける発想がすごいではないか。ちなみに三輪主彦氏は一宮めぐりもしているが、日本のすべての一宮をめぐった。

丹波総社の宗神社の鳥居宗神社の拝殿宗神社の本殿

丹波総社の宗神社の鳥居 宗神社の拝殿 宗神社の本殿

亀岡盆地を流れる大堰川

亀岡盆地を流れる大堰川

 丹波総社の宗神社を参拝すると、来た道を引き返し、丹波一宮の出雲大神宮まで戻った。そして今度は県道25号を南へ。JR山陰本線(嵯峨野線)の亀山駅の方向に向かった千歳町国分に丹波国分寺跡がある。そこに立つ丹波国分寺の案内板には伽藍配置図が描かれているが、それを見ると、中門から入ると左手に金堂があり、右手に塔がある。正面には講堂がある。その奥には僧房があり、まわりはぐるりと回廊で囲まれている。

 丹波国分寺跡に隣り合って現行の国分寺がある。無住の国分寺は荒れ果てていた。

 丹波の国府めぐりを終えると、亀山の町中に入る。食堂で焼きナスとサンマの夕食を食べ、国道9号沿いの「サンロイヤルホテル」に泊るのだった。

丹波国分寺跡丹波国分寺の伽藍配置図現行の丹波国分寺

丹波国分寺跡 丹波国分寺の伽藍配置図 現行の丹波国分寺

現行の丹波国分寺は荒れ果てている現行の丹波国分寺の大銀杏現行の丹波国分寺の本堂

現行の丹波国分寺は荒れ果てている 現行の丹波国分寺の大銀杏 現行の丹波国分寺の本堂

日暮れの亀岡盆地を行く亀岡の食堂での夕食「サンロイヤルホテル」に泊まった

日暮れの亀岡盆地を行く 亀岡の食堂での夕食 「サンロイヤルホテル」に泊まった

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