ジクサー150分割日本一周[330]
投稿日:2022年8月26日
若狭の国府めぐり(その1)
近江の国府めぐりを終えると栗東ICから名神に入り、北陸道→舞鶴若狭道と高速道を走りつなぎ、小浜ICで降りた。「中部一周後編」の開始。小浜は若狭の国府所在地だ。
まずは若狭の一宮をめぐる。若狭の一宮は若狭彦神社と若狭姫神社の2社から成っている。若狭彦神社は上社、若狭姫神社は下社。海幸山幸神話で知られている両社だが、若狭彦は「山幸」の彦火火出見(ひこほほでみ)尊、若狭姫は海神の娘の豊玉姫だ。
国道27号から遠敷(おにゅう)川沿いの県道35号を行くと、すぐに若狭姫神社がある。鳥居をくぐり、神門をくぐり、「千年杉」が空を突く拝殿前で参拝する。
若狭姫神社から県道35号を500メートルほど行くと若狭彦神社がある。若狭彦神社の御神木は「夫婦杉」。根本で分かれた2本の杉がまっすぐ空に向かって伸びている。
若狭彦神社の参拝を終えると、さらに県道35号を行く。
奈良東大寺の「お水取り」に先立って3月2日に「お水送り」をする神宮寺の前を通り、「お水送り」の現場の「鵜の瀬」でジクサー150を止める。「鵜の瀬」の案内板には次のように書かれている。
鵜の瀬からさらに県道35号を行く。下根来を通り、上根来を過ぎるとダートに突入。峠道を登っていくと古道「鯖街道」の登山口。
京都の郷土料理に「鯖ずし」がある。京都人は昔から祭りや祝い事があるたびに「鯖ずし」をつくってきた。そのサバというのは、若狭でとれたもので、若狭から京都に通じる街道は「鯖街道」と呼ばれた。若狭の浜でひと塩されたサバが峠を越えて京都に着くころには、「鯖ずし」には絶好の塩のなじみ具合になっている。このような若狭のサバを3枚におろし、たて塩をし、酢に通し、棒状にしたすし飯の上にのせ、昆布で巻き、竹皮で包み込んだものが「鯖ずし」だ。
鯖街道登山口を過ぎ、さらにダートの峠道を登り、福井・滋賀県境の遠敷峠に到達。峠上の「おにゅう峠」の石碑で折り返し、小浜に戻った。