ジクサー150分割日本一周[51]
投稿日:2020年7月25日
因幡の一宮「宇倍神社」
鳥取県西部の伯耆の一宮、倭文神社の参拝を終えると、国道9号で鳥取県東部の因幡に入っていく。鳥取市と倉吉市の市境が国境だ。
因幡に入ると国道9号沿いの魚見台から因幡の海岸線を見下ろす。そこから見える「因幡の白兎」神話の白兎海岸を走り、鳥取砂丘を歩いた。
鳥取では県道31号で因幡の一宮、宇倍神社に行く。ここが中国最後の一宮。
宇倍神社を参拝する。ここの祭神は武内宿禰(たけうちのすくね)命。景行天皇以下、5朝の天皇に仕え、奥羽から九州までを東奔西走し、日本の統一に尽力した人物だ。我が国最初の大臣で、300余歳まで生きたとされる。それは何人もの宿禰の伝承で、宿禰というのは職名であったのかもしれない。
武内宿禰は明治18年(1885年)以降の発行の壱円紙幣にその顔が描かれている。明治32年(1899年)以降の五円紙幣には、武内宿禰の顔と共に、宇倍神社の社殿が描かれている。
宇倍神社のあるこのあたりは国府町。2004年に鳥取市と合併してからは鳥取市国府町になったが、ここは因幡の国府跡で、宇倍神社の境内には総社の国府神社が祀られている。国府町には国分寺跡もある。
宇倍神社の参拝を終えると、県道31号で中国と関西を分ける蒲生峠へ。峠のトンネルの手前で国道9号に合流し、蒲生峠に到達した。
感慨無量だ。これで中国を一周した。
意気揚々とした気分で蒲生峠のトンネルを抜け、関西に入っていった。