ジクサー150分割日本一周[138]
投稿日:2021年2月19日
桁外れの大津波
陸前高田を出発。国道45号から県道38号に入り、広田半島の岬をめぐる。
まずは広田漁港の明神崎、大入崎の2岬を見た。明神崎が漁港の北側で、大入崎が漁港の南側になる。
広田漁港をとり囲む大防潮堤はほぼ完成しているが、その高さがすごい。見上げるような高さだ。
広田漁港の前の高台には、防災公園がある。頂上までは91段の階段を登っていくのだが、その途中には明治以降の三陸大津波の波高が表示されている。
3段目のチリ地震津波(1960年5月23日)は高さ2.98m。
36段目の昭和三陸大津波(1933年3月3日)は高さ8.50m。
51段目の平成三陸大津波(2011年3月11日)は高さ10.68m。
67段目の明治三陸大津波(1896年6月15日)は高さ13.63m。
1960年のチリ地震津波は三陸海岸のみならず、日本列島の大平洋岸全域に大津波が押し寄せ、北海道から沖縄まで百数十人もの犠牲者を出した。チリ地震はM9・5という超巨大地震で、20世紀以降では最大規模の地震だ。
そのチリ地震津波と比較しても、明治三陸大津波、昭和三陸大津波、平成三陸大津波の「三陸三大大津波」は桁外れの大津波であったことがよくわかる。
広田漁港をあとにすると、広田半島南端の広田崎へ。岬の駐車場にジクサー150を止め、遊歩道で岬の突端に降りていく。ここは絶景岬。目の前に浮かぶ青松島と椿島を見る。青松島はその名の通りで、青々とした常緑樹に覆われている。椿島は日本有数のウミネコの生息地だ。