ジクサー150分割日本一周[285]
投稿日:2022年3月18日
房総3国の一宮めぐり
下総→上総→安房という順番で、房総3国の「国府めぐり」を終えた。つづいて房総3国の一宮をめぐる。
まずは安房の一宮だ。
安房の国府所在地の館山から、房総半島南西端の岬、洲崎へ。ここは内房と外房の境目になっている。高台上の灯台を見た後、灯台下の「森田屋」で「ところてん」を食べた。
洲崎からは房総フラワーラインを行く。
岬の近くの洲崎神社が安房の一宮。長い石段を登り参拝。社殿の裏山は照葉樹の森になっている。
房総フラワーラインで外房海岸を走り、国道410号に出ると、安房神社へ。ここも安房の一宮。安房の一宮には、洲崎神社と安房神社の2社ある。安房神社は洲崎神社よりもはるかに大きな神社で、その周辺は「野鳥の森」になっている。
房総半島最南端の野島崎では、厳島神社入口の食堂「三愛」で「なめろう丼」を食べた。なめろうは房州の郷土料理。新鮮なイワシのたたきの上に卵の黄身がのっている。
野島崎から海沿いの道を走り、国道128号に合流。鴨川から勝浦へ。鴨川市と勝浦市の市境が安房と上総の国境になっている。
勝浦市では鵜原海岸でジクサー150を止めた。ここは「生涯旅人カソリ」の原点。
17歳の夏の日、友人の前野幹夫君らと、ここでキャンプした時、「バイクでアフリカ大陸を縦断しよう!」という話になったのだ。
勝浦からは御宿、大原(いすみ市)を通り、国道128号で一宮町に入った。一宮町の玉前神社が上総の一宮。安房の一宮は国府に近いが、上総の一宮は国府の市原からは遥かに遠い。
玉前神社の参拝を終えると、国道128号で茂原を通り東金へ。
東金からは国道126号で成東(山武市)、横芝(横芝光町を通り、八日市場(匝瑳市)に向かう。
横芝の町を過ぎたところで栗山川を渡るが、この川が上総と下総の国境。上総の横芝町と下総の光町が合併して、上総と下総にまたがる横芝光町が誕生した。
八日市場から県道16号で佐原(香取市)へ。古い町並みの残る佐原は地図の伊能忠敬でよく知られているが、ぐるりと町をひとまわりし、下総の一宮の香取神宮へ。
下総の一宮も、下総の国府の市川からは遥かに遠い。
香取神宮の参拝を終えると、門前の「亀甲堂」で名物の「草餅」を食べた。
ここを最後に、佐原香取ICから高速道に入り、東関東道→圏央道→新東名で伊勢原へ。この日の走行距離は648キロになった。
なお房総3国のうち、上総と安房は千葉県だが、下総は千葉県にとどまらず、利根川を渡った取手や水海道、古河、結城の茨城県の一部も含まれる。