カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

奥の細道紀行[50]

芭蕉絶賛の象潟 秋田県にかほ市/2009年 象潟  江山水陸の風光を尽くして、今象潟に方寸を責む。酒田の港より東北のかた、山を越え、磯を伝ひ、いさごを踏みて、その際十里、日影やや傾くころ、潮風真砂を吹き上げ、雨朦朧として […]

奥の細道紀行[49]

鳥海山がよく見える 山形県遊佐町/2009年  芭蕉は酒田から羽州浜街道で象潟に向かった。今では国道7号で一気に走っていけるようなルートだが、芭蕉の時代は大変な難路だった。  鳥海山から流れ出る日向川を渡ると、庄内海岸の […]

奥の細道紀行[48]

芭蕉は船でカソリは陸を 山形県酒田市/2009年 酒田  羽黒を立ちて、鶴が岡の城下、長山氏重行という武士の家に迎えられて、俳諧一巻あり。左吉もともに送りぬ。川舟に乗って酒田の港に下る。淵庵不玉という医師の許を宿とす。 […]

奥の細道紀行[47]

鶴岡城下に入る 山形県鶴岡市/2009年  羽黒山、月山、湯殿山と「出羽三山」をめぐった芭蕉は、羽黒山の南谷に戻ってきたが、この「出羽三山めぐり」では相当、体力を消耗したようだ。  南谷に戻ると八日、九日と2日、滞在し、 […]

奥の細道紀行[46]

湯殿山で三山巡礼を終える 山形県鶴岡市/2009年  芭蕉は「出羽三山参り」では、羽黒山から月山に登り、山頂近くの山小屋、角兵衛小屋に泊まり、その翌日、湯殿山に向かっている。 出羽三山  日出て雲消ゆれば、湯殿に下る。谷 […]

奥の細道紀行[45]

月山に登る 山形県鶴岡市/2009年 出羽三山  八日、月山に登る。木綿しめ身に引きかけ、宝冠に頭を包み、強力というものに導かれて、雲霧山気の中に氷雪を踏みて登ること八里、さらに日月行道の雲関に入るかと怪しまれ、息絶え身 […]

奥の細道紀行[44]

出羽三山神社を参拝する 山形県鶴岡市/2009年  清川に上陸した芭蕉は狩川から羽黒山に向かっている。今の道でいえば県道46号に相当する。カソリはといえば、1本東側の県道45号で羽黒山に向かった。というのはこの道ならば、 […]

奥の細道紀行[43]

芭蕉、最上川を下る 山形県新庄市/2009年  新庄を出発。国道47号で本合海へ。ここが芭蕉乗船の地だ。最上川の岸辺には芭蕉と曽良の像が建っている。「五月雨をあつめてはやし最上川」の句碑も建っている。    本合海(もと […]

奥の細道紀行[42]

最上川を眺めつつ 山形県舟形町/2009年  最上川の重要な河港だった大石田からは、県道30号を走った。この県道30号は最上川を見るのには最適なルートといっていい。交通量も少なく、高台を走り抜けていくので、最上川の河谷と […]

奥の細道紀行[41]

山形の母なる流れ『最上川」 山形県大石田町/2009年  山寺の次は大石田。国道13号から県道189号で大石田の中心街に向かっていくと、左手には最上川が見えてくる。まさに「山形の母なる流れ」。その源流から河口まで、全長2 […]

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